かみたまのブログ

長崎サポが何か言うブログ

あと一歩、”たられば”

 

こんばんは!かみたま(@ngsk_111)です。

 

 

ロシアワールドカップ、日本代表の戦いが終わりましたね。

前評判を覆してベスト16進出、結果だけ見れば上出来ではないでしょうか。

 

さて「スポーツの世界に"たられば"は無い。」何百回と聞いてきたセリフですね。

それでも人間は「たられば」を言ってしまう生き物。

ショートコーナーで時間を稼いでいたら、、、」

「直前の本田選手のフリーキックが決まっていれば、、、」

 

、、、キリがありませんね汗

 

しかし、今回はそんな「たられば」なものを調べてみました!

 

題して「Jリーグ勝ってれば優勝だったのに選手権」

「勝ってれば優勝だった」ある意味究極の「たられば」ではないでしょうか?

※調査範囲は1シーズン制で優勝を争った1996年、2005~2014年、2017年シーズンの12シーズン

※「最終節で勝利を収めていれば優勝だった」事例

 

さて「勝っていれば優勝だったのに」は何度起こってきたのでしょうか!?

(該当クラブのサポーターの方に「煽ってんのか!?」とか怒られそうな気がしますが考えないことにします。) 

 

 

 

 

CASE1  2005年 セレッソ大阪

 

 

2005年シーズンからJ1のクラブの数が18クラブとなり、1年間を通して優勝を争う

現在(2018年シーズン)と同じレギュレーションになりました。

 

2ステージ制が廃止されていきなり「勝っていれば、、」は起きてしまいました。

 

33節終了時の順位表はこちら

順位   勝ち点 得失点
1 C大阪 58 +8
2 G大阪 57 +22
3 浦和 56 +24
4 鹿島 56 +18
5 千葉 56 +13
6 川崎 50 +9

 

 なんと最終節を前にして首位セレッソ大阪から5位ジェフ千葉まで優勝の可能性を残す大混戦!

セレッソ大阪は勝ちさえすれば自力で優勝を決めることが出来ます!

 

……はい、しかし最初に申し上げた通り

「勝っていれば」優勝だったのです。。

 

ホーム長居陸上競技場FC東京を迎えた運命の最終節。

簡単に試合の流れを

前半開始早々にセレッソが先制、しかしFC東京も眼前での優勝は阻止すべく意地を見せ

前半は1-1で折り返す。しかしホームで初優勝を掴むべく、後半開始早々にセレッソが突き放す。

試合はこのまま2-1でセレッソの1点リードのまま進んでいく。時計は85分を回り、このままセレッソがホームで優勝を決めるかと思われた、その瞬間悲劇は起こる。

まもなくAT突入の89分、クリアのこぼれ球を当時FC東京に所属していた今野泰幸選手に決められ土壇場で同点に。。。

そして試合はそのまま2-2で終了。セレッソ大阪は目前で優勝を逃すことになった。。

俗に言う”長居の悲劇

 

この結果2005年シーズンの最終結果がどうなったのかと言うと

 

順位   勝ち点 得失点
1 G大阪 60 +24
2 浦和 59 +28
3 鹿島 59 +22
4 千葉 59 +14
5 C大阪 59 +8
6 磐田 51 +10

 

等々力競技場で川崎とのアウェイゲームを制したガンバ大阪がリーグ初優勝を達成!

何の因果か、よりによってガンバに優勝を許してしまうことに。

 

また、セレッソ以外に優勝の可能性があった浦和、鹿島、千葉もそれぞれ勝利

得失点差の少なさが災いしセレッソは一気に5位まで転落。。

いやーサッカーって怖い。。

 

ちなみにガンバ大阪はこれが初タイトル、ここから西の雄としてリーグカップ天皇杯

そしてACLなど2017年までに9つのタイトルを獲得していく最初の一歩でした。

それに対して、タイトルが目の前ですり抜けていったセレッソ大阪、初タイトルは2017年のリーグカップ優勝であり、"長居の悲劇"から12年もの歳月を要することになった。

※これまでの鬱憤か2017年にリーグカップ天皇杯の2冠を達成

 

もしも、セレッソが逃げ切っていたら、今野選手のシュートが外れていれば

 

セレッソ大阪ガンバ大阪、大阪の両クラブの歴史もまた違ったものになっていたのかもしれません。

セレッソ大阪の夢を打ち砕いた今野選手が2018年現在ガンバ大阪に所属しているのもまた一興ですね。

 

 

CASE2  2007年 浦和レッズ 

 

セレッソ大阪が悲劇に見舞われてからわずか2年後またしても「勝っていれば」案件。

この年の被害クラブは前年の2006年に初めてリーグ優勝を果たし

この年日本のクラブとしてACLを初めて制した浦和レッズ

 

33節終了時の順位表はこちら

順位   勝ち点 得失点
1 浦和 70 +28
2 鹿島 69 +21
3 G大阪 66 +34

 

 

優勝の可能性を残したのは首位浦和と2位鹿島

実は33節が浦和と鹿島の直接対決で浦和は勝利していれば優勝だったのだが、鹿島が勝利したため両者の勝ち点差が1となって最終節を迎えることになった。

 

そんな最終節ですが、浦和の対戦相手は既に降格が決まっていた横浜FC

前節優勝を決められなかったとは言え、浦和のリーグ連覇はほぼ確実かと思われていた。

(そりゃ誰だって浦和の負けは予想するまい。。)

迎えた試合当日、アウェイ日産スタジアムにも関わらず、ゴール裏だけでなくバックスタンドまで浦和のサポーターで真っ赤に染まり、ビッグフラッグまで踊る始末。

むごたらしいまでの「ホームジャック」

ACLを制したシーズン。リーグ連覇で花を添える準備は万端なサポーターたち。

そんなこんなで始まる最終節の結果は……!

 

 

 

 

 

 

横浜FC 1-0 浦和 で終了。。

 

 

 

は????

誰しもが予想しなかった結末

足元をすくわれるとはこのことなのか…

 

一方鹿島はホームでしっかりと勝利を収め見事に逆転優勝を達成!

 

終結

順位   勝ち点 得失点
1 鹿島 72 +24
2 浦和 70 +27

 

ちなみに鹿島はこの優勝がクラブ通算10個目のタイトル、さらにこの年からリーグ3連覇を達成!

さらにここから2012シーズンまで6年連続で毎年何かしらのタイトル取り続けます!恐ろしい。。

 

対する浦和はこの年のACL優勝から2016年にリーグカップを制するまで9年にも渡って目前でタイトルを逃し続けることに。。

 

この時しっかりと勝ち切っていれば、タイトルの数において鹿島の後塵を喫することはなかったのかもしれません。

2017年シーズン2度目のアジア王者となった浦和レッズ、一時期の勝負弱さは払拭されつつあるように感じます。(精一杯のフォロー)

 

 

 

 

CASE3  2013年 横浜F・マリノス

 

 6年ぶりに「勝っていれば」案件発生!

 

これはまだ記憶に新しいですね。

33節終了時の順位表はこちら

 

順位   勝ち点 得失点
1 横浜FM 62 +19
2 広島 60 +20
3 鹿島 59 +10

 

優勝の可能性を残したのは首位マリノスから3位鹿島までの3クラブ

※しかし、得失点差が大きいため実質マリノスと広島の一騎打ち状態

 

実はこの年のマリノスも2007年の浦和レッズ同様に33節で勝利していれば優勝を決めることが出来たが、このシーズン後半戦(18節~34節)でリーグトップの成績を残した新潟に敗れてしまっていた。

 

しかし、それでも勝てば優勝には変わりない最終節!アウェイ等々力で翌シーズンのACL出場を狙う川崎との神奈川ダービーに臨みます。

 

結果は、、、

 

 

 

 

川崎F 1-0 横浜FM

鹿島 0-2 広島

 

残り2試合で1勝すれば優勝だったマリノスでしたが、まさかの連敗、、

ちなみにこれがこのシーズン唯一の連敗でした。

中村俊輔選手がピッチに突っ伏して悔し泣きを見せたシーンが印象的でした。。

 

一方の広島はアウェイで鹿島に勝ち切り、史上4クラブ目の連覇を達成!

 

終結

順位   勝ち点 得失点
1 広島 63 +22
2 横浜FM 62 +18
3 川崎 60 +14

 

※ なお、マリノスの優勝を阻止した川崎がが翌シーズンのACL出場権を獲得!

 

 

『後日談』

このシーズンの天皇杯の決勝カードが奇しくも「横浜FM-広島」となり

見事にマリノスが優勝!そのシーズンのうちにリベンジを果たしました。

※ちなみにこの年マリノスはリーグでも広島相手には2戦2勝!相性自体は良かっただけに勿体なかったとも言えます。。

 

 

 

 

CASE4  2014年 浦和レッズ

 

おっと2度目、浦和さん(小声)

しかし、この年はちょっと特殊なケースです。

 

33節終了時の順位表はこちら

順位   勝ち点 得失点
1 G大阪 62 +28
2 浦和 62 +21
3 鹿島 60 +26

 

優勝の可能性を残していたのは

ガンバ大阪浦和レッズ鹿島アントラーズ

の3クラブ

 

なお、ガンバ大阪の対戦相手は既に降格が決まっていた徳島ヴォルティス

 

むむむ、この感じ2007年あたりでも似たようなシチュエーションがあったような??

 

ではキックオフ

 

 

 

 

徳島 0-0 G大阪

 

はい出た、足元救われるパターン!

ガンバまさかのスコアレスドロー

浦和と鹿島にもチャンスが出てきました

 

では浦和と鹿島の結果

 

浦和 1-2 名古屋

鹿島 0-1 鳥栖

 

え???

 

というわけで最終結

順位   勝ち点 得失点
1 G大阪 63 +28
2 浦和 62 +20
3 鹿島 60 +25

 

この年の最終節、優勝の可能性があった3クラブが揃いも揃って勝てない

という何ともアレな展開。

 

浦和レッズは「結果的に」勝っていれば優勝でした。

なのでこの年は特殊なパターンとして取り上げます。

 

※鹿島も2点差以上で勝利していれば優勝だったのですが、「勝利」以外の条件はノーカウントで

※なお、同じ理由で2006年のガンバ大阪も除外で(気になる人は自分で調べてね!)

 

この年、ガンバ大阪リーグカップ天皇杯も制して史上2クラブ目の3冠達成クラブとなりました!

 

 

CASE5  2017年 鹿島アントラーズ

 

2015年、2016年と2ステージ制が復活していたので3年ぶりに1ステージ制となった

2017シーズンいきなり「勝っていれば」は起こった!

 

では33節終了時の順位表

順位   勝ち点 得失点
1 鹿島 71 +22
2 川崎 69 +34

 

前年王者鹿島悲願の初タイトルを目指す川崎の一騎打ち!

両者の勝ち点差は2!

川崎が得失点差で大きくリードしているので

川崎が勝利した上で鹿島が引き分け以下ならば川崎が逆転する状況

 

もちろん鹿島はシンプルに勝てば優勝

 

さあ結果は

 

 

 

 

磐田 0-0 鹿島

 

川崎 5-0 大宮

 

川崎が大逆転優勝達成!

 

終結果はこちら

順位   勝ち点 得失点
1 川崎 72 +39
2 鹿島 72 +22

 

優勝が決まった瞬間に中村憲剛選手が号泣していたシーンは

特に川崎を応援しているわけではない私ももらい泣きしました。

 

鹿島からしてみたら、タイトルがかかったあの状況で勝てないなんて

なんともらしくない結末。

どこかで勝ち点1がが拾えていれば、、

 

そしてそんな鹿島が3連覇を達成した2007年~2009年の間に

2度も2位になっていたのが川崎フロンターレ

この年もカップ戦決勝で敗れるなど、

シルバーコレクターと揶揄されていた無冠の帝王が

ついに鹿島の壁を破った瞬間でした。

 

※ちなみに川崎が首位に立ったのは34節のみ。本当に最後の最後に勝ち切った、お見事!

 

 

さぁ、今月からリーグ再開!

 

 

 

上に挙げたように、本当に最後の最後までわからないJリーグ

ワールドカップが終わればついにJ1リーグが再開します。

今シーズンはどんなドラマが待っているのでしょうか!?

果たして長崎は残留を勝ち取ることが出来るのか?(最重要)

(別に勝ち取らなくてもいいから、タナボタでもいいから!残留お願い!)

 

もうすぐワクワクする週末が帰ってきますね!